カナダに長期留学する人(条件によってはカナダで就業も可能)やワーキングホリデーで訪れる人などは、カナダの銀行で口座を作ると便利です。日本で発行されたクレジットカードやインターナショナルカードを使用している人もいますが、特に仕事をする場合はカナダの銀行口座が必要です。また、口座を開設するとデビットカードが発行されるほか、e-transferという国内送金サービスを使用することができるようになります。
バンクーバーには日本語バンキングサービスのある銀行もありますし、ある程度の英語ができれば、口座開設はさほど難しいものではありません。留学エージェントを利用している人はエージェントに相談してみるのも一案です。
カナダにはどんな銀行があるの?
カナダには「The Big Five(ザ・ビッグ・ファイブ)」と呼ばれる大手銀行が5行あります。
「ザ・ビッグ・ファイブ」
・Royal Bank of Canada(カナダロイヤル銀行)
www.rbcroyalbank.com/personal.html
問い合わせ 1-800-769-2511
・Toronto-Dominion Bank(トロント・ドミニオン銀行、リテール名、TD Canada Trust(TDカナダトラスト)
www.td.com/ca/en/personal-banking
・Bank of Nova Scotia(ノバスコシア銀行)
www.scotiabank.com/ca/en/personal.html
問い合わせ 1-800-472-6842
ウェブサイトのbook an appointment onlineを利用。
・Bank of Montreal (バンク・オブ・モントリオール)
www.bmo.com/en-ca/main/personal/
問い合わせ 1-877-225-5266
・Canadian Imperial Bank of Commerce(カナディアン・インペリアル・バンク・オブ・コマース、通称、CIBC)
www.cibc.com/en/personal-banking.html
ウェブサイトのチャット機能を利用して、口座開設方法を問い合わせる
そのほか、地方銀行や信託銀行がありますが、大手は支店も多く、つまりはATMも多いので便利です。ただ、近年、現金離れが進んで現金を引き出す必要も減り、ATMの数はあまり気にしなくてもいいかもしれません。
口座開設するには、日本語バンキングサービスのあるTDカナダトラスト以外の場合は、銀行の支店に行ってスタッフに相談するのがもっとも簡単でしょう。どの銀行でも通常、口座開設の際にはアポイントをとる(予約する)ように求められます。アポイントを取る際に、必要書類を確認しておきましょう。
日本語バンキングサービスのあるToronto-Dominion Bank
さて、ザ・ビッグ・ファイブのうち、バンクーバーの日本人に最も人気が高いのが、日本語バンキングサービスのあるToronto-Dominion Bankでしょう。
TD Canada Trust
www.td.com/ca/en/personal-banking
日本語バンキングサービス
604-654-3665内線262
700 West Georgia Street
Vancouver
(ダウンタウンのバンクーバーアートギャラリーのそば)
留守電になることも多いですが、自分の名前と電話番号を残しておくと、折り返し電話があります。
口座開設の際に必要な書類
口座開設のアポイントを取るときに必要書類も確認してください。通常、
- SIN(Social InsuranceNumber)
- パスポートなどのID(身分証明書)2種類。パスポートとビザでもOK。
- 郵便物など現住所を確認できるもの
が必要です。
口座の種類
・Checking Account(普通預金)
・Saving Account(定期預金)
など。
Checking Accountでも、学生向けChecking Accountほか、様々な種類があるので、相談してみてください。口座によって手数料も異なります。
口座開設時に発行されるデビットカードで、ATMでの引き出しができるほか、買い物の支払いも可能です。一日の限度額など(口座の種類によって異なる)も開設時に確認しましょう。
カナダの銀行で口座を開設しても通帳はもらえない!
カナダの銀行で口座を開設しても通帳はもらえず、インターネットバンキングやアプリを利用します。
便利なe-transfer
銀行口座を開設と利用できるようになるのがe-Transfer(イートランスファー)です。「Interac(インタラック)」という会社がカナダの銀行と提携して提供しているカナダ国内での送金サービスで、emailアドレスとカナダの銀行に口座があれば、送金したり、送金されたお金を、手数料無料で受け取ることができます。
e-Transferを使うと銀行に行って送金手続きをせず、パソコンやスマホで簡単に手続きできる優れものです。
たとえば
・家賃の支払い
・FacebookのMarketplaceで買い物をしたときの支払い(現物を確認してから送金できます!現金を持ち歩かなくて済むのも魅力)
・友人同士で食事に行った時の精算
・立替払いをしてくれた友人や知人への支払い
などに利用できます。