フォニックスのススメ
カナダで子育てをした私が、苦労したことの一つが、子どもたちが英語を読めるようにすること。
一番上の息子より数か月離れた姪が、就学年齢になる前から自分で本を読んでいるのを見たときには焦りました。というのも、日本の感覚でアルファベットはとっくに読めるようになっていたのですが、単語は読めなかったからです。
というのも例えば「pen」。P(ピー)-e(イー)-n(エヌ)と一つ一つのアルファベットは読めます。でも、これが、「ペン」という発音に結び付くというのを教えるのに苦労したのです。
学校に行けば教えてくれるので、焦る必要はなかったのですが、同じ年ごろの身近な子どもができることが、うちの子はできない…。初めての子育てで困り果てました。
最近、日本でも評判のフォニックス
そんな私に先輩の日本人お母さんが教えてくれたのがフォニックスです。最近、日本でも紹介されているようですが、フォニックスというのは、アルファベットを「音」で教える方法です。
たとえばABC ならエービーシーではなく、「ア」「ブッ」「クッ」とそのアルファベットの音を覚えます。catなら「クッ」「ア」「ット」、つまり「クッアット」「キャット」となります。
当時、販売されていたフォニックスゲームという教材で教えました。
幸い息子はサクサクとマスターしてくれて、キンダーに入る頃には他の子どもより本が読めるようになっていましたが、かなりのストレスでした。
YouTubeでPhonicsで検索するとさまざまな動画が見つかります。
モンテッソーリならフォニックスを教えてくれる
上の子で本を読めるようにすることがストレスになった私は、下の子のときは英語をフォニックスに基づいて教えてくれる、モンテッソーリのプレスクールを利用しました。
おかげでこの子はキンダー終了時にテストを受けたとき、4年生のレベルまで読むことができたと先生から報告を受けました。5年生も読めるか確認しようかと考えたらしいのですが、私たちは「飛び級」に興味がなかったことから、「ならリーディングについては、年齢をはるかに超える能力がある」と終了。
ただし、モンテッソーリに入れたからといえ、誰もが英語力が付くわけではないようで、同様にモンテッソーリのプレスクールで学習したのに、なかなか本が読めなかった子どももいます。