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ウエストコーストトレイルへの挑戦を考えている人におススメ。気軽に挑戦できるサンシャインコーストトレイル

バンクーバー島西岸のパシフィックリム国立公園を、5~7日かけてバックパックで踏破する、ウエストコーストトレイル。

いつか歩いてみたいと思っていますが、利用にはパーミットが必要です。大人気であるため、毎年、販売開始と同時にほぼ売り切れ。かなりの気合がないと入手できません。その上、全長75キロメートルと上級者向けのコースで敷居が高いのが実情です。

ただし、同様に数日かけて歩くトレイルはほかにもあり、たとえばサンシャインコーストトレイル。その名のとおり、バンクーバーの西サンシャインコーストにあり、何よりもパーミットが不要というのが魅力です。

デソレ―ションサウンドのソルタリーベイ(Saltery Bay)からサラーポイント(Sarah Point)まで180キロと距離は長いものの、アクセスポイントが多数あり、体力、スキル、時間の余裕に合わせて、挑戦できます。ウエストコーストトレイルに備えて、まずはトレーニング!と、8月のロングウィークエンドに娘と訪れました。

バンクーバーからまずLangdaleへ。そこから車でEarls Cove.もう一度、船で海を渡った対岸のSaltery Bayが出発点。

8月のロングウィークエンドに挑戦!

ロングウィークエンドでしたが、一日早く金曜の朝に出発。思い立ったのがギリギリで、フェリーの予約ができず。朝早めに出かけたら大丈夫かと思ったら大間違い! 朝7時過ぎにはホースシューベイのフェリーターミナルは既に長蛇の列になっていました。

それでも幸いに2本目には乗ることができました。私たちが出発点に決めたソルタリーベイは、サンシャインコーストのフェリーターミナル、Langdale からSecheltを越えてさらに北へ。Earls Coveから別のフェリーに乗って、下りてすぐのところです。

こんな遠くまで来る人は少ないかな?と期待したのですが、Earls Coveでも再びフェリーを待つことになり、ソルタリーベイに到着したのは午後5時前。登山口のそばのスペースに車を駐車して出発しました。

当初はRainy Day Lakeで泊まるつもりでしたが、5時出発なので時間切れ。初日は海岸線の Fairview Bay Hutまでにしました。

誤算だったのは、フェリーの混雑だけでありませんでした。早朝に起きて、暑い中を運転したため疲れたのでしょうか。歩き始めてしばらくすると、気分がよくありません。結局、娘に私の荷物の一部を運んでもらい、ようやく到着しました。

山小屋を訪れるサンシャインコーストトレイル

すべて踏破しなくても、体力に合わせて一部だけ歩くこともできるのが嬉しい。

サンシャインコーストトレイルはHut to Hut トレイルとも言われています。Hutとは小屋、すなわち山小屋のこと。カナダの山小屋は日本のように食事は出ません。それどころか管理人などおらず、無人で、通常、ベッドなどはありません。それでも屋根がある建物であるため、テントよりは快適に過ごすことができます。

体調が悪いし、小屋にしようかと思ったのですが、私たちは犬連れ。娘と私だけならともかく、小学校低学年と思しき子ども二人を連れたお父さんも泊まっていたので遠慮して、山小屋のそばにテントを張りました。幸いぐっすり眠ることができ、翌朝にはかなり回復しました。

前日はへとへとで景色を楽しむ余裕はなかったのですが、朝起きると、目の前に広がる青い海と対岸の森林の美しいコントラスト。アザラシなどの野生動物がいないかと目を凝らしてみたのですが、残念ながら見つけることはできませんでした。

2日目は、当初はMt. Troubridgeまで登る予定でしたが、体調に自信が持てず。大事を取って、Rainy Day Lakeでのんびり泳いで下山しました。

Mt. Troubridgeには行かなかったので予定を変更。Inland Lake 州立公園まで車で移動して、Confederation LakeからFiddlehead Landingに行くことに決めました。州立公園のキャンプ場には車でキャンプするオートキャンプ場と、ウォークインサイトがありましたが、オートキャンプ場は、全て予約で埋まっていたこともあり、ウォークインサイトを利用しました。

困ったのが駐車場です。それらしき場所がありません。キャンプ場の管理人に聞こうと探したのですが、管理人が見つかりません。それでも、やっとのことで駐車できる場所を発見! 車を停めて、ウォークインサイトまで急いだのですが、暗くなってきてしまいました。

結局、暗闇をヘッドランプをつけて歩き、やっとのことで、ウォークインサイトに到着しました。サンシャインコーストトレイルを踏破中の人が多数キャンプしていたため、テントを張る場所を探すのにも苦労しました。

キャンプ場の朝は早く、特に、サンシャインコーストトレイルのように、トレッキング途中の人が利用している場合、起きたらさっさと次の目的地に移動します。一方、私たちは疲れが取れていなかったのでしょう。目を覚ますと8時近くになっていて、たくさんいた人たちは既に出発していて、私たちが最後でした。ちょっと恥ずかしかったです。

私の体調不良は重い荷物を持っての移動が原因だったのではないかと思ったので、テントなどはそのまま置いてConfederation LakeからFiddlehead Landingまで行って、帰ってくることにしました。

イタリアのサルディニアから挑戦する人も!

歩き始めると、私たちの前を行く男性のグループが見えてきました。あちらは重いバックパックを持っているためかペースが遅く、すぐに追い抜くことができました。                                                                                                                                                                                                     

Confederation Lakeでも泳ぐつもりでしたが、残念ながら近くにビーチはありません。とりあえず小屋で休憩することにしました。そうしていると男性のグループが到着。「どこから来たの?」と聞くと、なんと!イタリアのサルディニア島からとのこと。バンクーバーに住んでいる友人を訪れていて、ハイキングに行こうということになったそうです。

バンクーバーで生活していると、在住者のコミュニティで暮らしていて、旅行者と話をすることは滅多にないので、カナダやバンクーバーの印象なども聞くことができて楽しかったです。

4日間のホリディでしたが、帰りのフェリーが心配です。行きは金曜だったのに2本待ちました。連休最終日に戻るとなると、2本では済まないかもしれません。

娘と話をして、またしても予定変更。Fiddlehead Landingは諦めて、今日中にLangdaleまで戻ることにした。始発なら待たずに乗れるのではないか?と考えたためです。行きは一便待ったEarls Cove までのフェリーも、連休中日の最終便だったからか、すぐに乗ることができました。

Earls Coveからの船は夕陽が美しかった。

怖かったのは、Earls CoveからLangdaleまでの道のりです。街頭のない真っ暗な道を、ハイウェイなのでみんな100キロ前後のスピードを出しています。トロトロ走っていると、邪魔だし、危険なので、私も必死で運転して、Secheltへ。夕食を食べるところを探しましたが、サンシャインコーストではマクドナルドでさえ10時閉店でした。

いつもは周到に準備を整えて出かける私たち。ざっくりと予定を立てただけで、その日の気分で行き先を決める気軽な旅というのは初めてでしたが、サンシャインコーストトレイルは自由度が高くて、問題なく楽しめました。

*2022年8月現在、Secheltのマクドナルドは10時閉店。ただしドライブスルーは11時まで。

サンシャインコーストトレイル
www.sunshinecoasttrail.com

Inland Lake州立公園
https://bcparks.ca/inland-lake-park/

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